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国立大学法人埼玉大学
オープンイノベーションセンター・先端産業国際ラボラトリー

拠点の特徴

  • 産学連携
  • オープンイノベーション

オープンイノベーションセンター

研究概要

産学官連携におけるリエゾンオフィスとしての機能を持ち、 産学官連携部門及び知的財産部門を擁する。各種分野に精通したコーディネータを配置し、企業等における技術的課題の解決、共同研究実施支援、知的財産の紹介・活用に向けた技術移転等を行っています。

研究者からのコメント

企業等の法人、地方公共団体等公的機関、他大学など(以下「外部機関等」という。)との共同研究及び研究交流を推進するとともに、本学における知的財産の創出、取得及び管理並びに技術移転の促進を図り、地域の企業等における技術革新、生産革新、経営革新、事業革新、情報革新、組織改革等のオープンイノベーションに対して中核機関として貢献します。

研究実績

  • 産学官連携戦略の企画及び推進
  • 外部機関等との連携の推進
  • 外部機関等との共同研究及びプロジェクトの推進
  • オープンイノベーションの醸成
  • 知的財産の管理及び創出・取得の推進
  • 技術移転の推進
  • ベンチャー起業に関する啓発・教育等による本学発ベンチャー企業への支援
  • 地域専門人材育成及びリカレント教育への支援

参考URL

https://www.saitama-u.ac.jp/coalition/

  • 健康科学
  • ヘルスケア
  • 医工学
  • ものづくり
  • 感性認知
  • スポーツ科学
  • AI
  • IoT
  • VR
  • HMI

先端産業国際ラボラトリー

研究概要

産官学金連携による研究・開発協働、事業化等を見据え、産業界・地域社会とのインターフェイスとして、共創型ワークショップや先端産業インキュベーションを実現しています。産学官金共創ネットワーク形成し、異業種・異分野間、産・学・官のセクター間、技術や学術の領域間などの既存の壁を越えて、文理融合によるシナジーが発揮される人的ネットワークや研究開発の場を提供しています。

研究者からのコメント

グローバルな視点かつ長期的視野を持った基礎研究から社会の要請に応える応用研究までの創造性豊かな研究開発・試作・製品化・事業化を一貫して行い、社会的課題や地域課題解決を実践しています。多様性のある産学官連携体制の構築により、研究開発を通じた産業人材育成で地域社会の発展に貢献します。

研究実績

  • 基礎研究から実用化まで一貫した研究開発
  • 文理融合の密接な連携による産業技術動向調査、知的財産戦略、エビデンス取得、および研究開発
  • 先端産業分野における研究開発および実用化・事業化支援を通じた地域社会への貢献
  • 高視認性・低疲労型高機能LED照明システム研究開発・事業化
  • 人に寄り添うLED照明システム研究開発・事業化
  • ヘルスケア機器研究開発・事業化
  • スポーツトレーニング支援システム研究開発・事業化
  • 高齢者支援システム研究開発・事業化
  • AI/IoT/VR/HMI技術活用によるヘルスケア・ものづくり研究開発・事業化 など

参考URL

http://www.saitama-u.ac.jp/aiit/
http://human.mech.saitama-u.ac.jp/

センターによる研究支援体制

研究支援

当拠点は各種分野に専門知識を持つ産学官連携コーディネーターや知的財産コーディネーターを擁しており、民間企業との共同研究のマッチングだけでなく、共同研究の進捗管理や知的財産活用など、きめ細やかなサポートを提供できる体制を整えております。

施設・設備

当拠点のオープンイノベーションセンター研究棟や先端産業国際ラボラトリーには、民間企業から派遣された研究員と協働で研究が進められるインキュベーションスペースが整備されています。

研究シーズ

当拠点で作成している学内教員の研究シーズ集には、各教員の研究概要のほか、産業界へのアピールポイント、実用化例など産学連携につながる情報を掲載しております。

(参考URL)https://www.saitama-u.ac.jp/coalition/catalog/2022

人材育成

3Dプリンタを使用した製品化支援のための試作開発を実現する人材育成のための研修、近隣の民間企業向けの経営課題解決支援等の研修、DX技術を活用した人材育成などを実施しています。

上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴

当拠点には外郭団体として埼玉大学産学官連携協議会があり、230以上の地域企業・自治体等で構成され、技術相談、情報交換、先端技術を学ぶ研究会活動等の活発な連携を行っています。

(参考URL)https://www.saitama-u.ac.jp/coalition/kyougi/kyougi_about/

研究事例

ITバイオと進化工学を融合した高機能化人工次世代抗体VHHの開発

○オープンイノベーションセンター研究棟で研究開発する埼玉大学認定ベンチャー「株式会社Epsilon Molecular Engineering」

概要

ラクダ科動物由来の一本鎖重鎖抗体VHHは医薬品のみならず診断薬、再生医療等、広範な産業応用が期待されている。しかし従来からVHH抗体の取得に多大なコストと時間がかかることが問題となっている。本研究では分子間相互作用によるビックデータを基に、より機能的多様化人工デザインVHH抗体ライブラリを構築し試験管内進化によって、ラクダ科動物を使わずに大幅な期間短縮とコストダウンを実現できる。本開発ではVHH抗体のヒト化やVHH抗体の中分子医薬細胞内抗体といった医薬品向けVHH抗体の開発を行った。

連携期間、連携先

2020年~2022年、埼玉大学、三井情報

成果

複数の製薬企業との共同研究でVHH抗体の創薬研究が開始された。

活用できた拠点の特徴など、PR

オープンイノベーションセンター研究棟は研究室だけでなく企業活動に必要な会議室なども用意されていることからベンチャー企業の事業活動がしやすい環境です。

広帯域レーザー光源の開発と高速3次元形状計測システムの検討

○オープンイノベーションセンター研究棟で共同研究を実施している教員

概要

非接触・非破壊でマイクロメートル分解能の3次元表面形状をインラインで全数検査できる装置を実現するために、新規の光源と光計測システムを開発しています。研究開発のポイントは、製造ライン上を高速に流れる製品の表面形状も高分解で正確に異状を捉えられる高速性を備え、振動環境下でも高い信頼性を維持することです。

連携先

セブンシックス株式会社

成果

半導体、自動車、プラスティック製品などの製造分野の企業から高い評価を頂いています。実験を通して現場に合わせた実機開発を行い、特許整備などを行っています。一部は製品化されています。例えば世界で類を見ないほど小型で取扱いが容易な超短パルスファイバーレーザーが昨年リリースされ、レーザー顕微鏡やレーザー加工の種光源としての活用が期待されています。

参照ホームページ http://optel.ees.saitama-u.ac.jp/

活用できた拠点の特徴など、PR

オープンイノベーションセンターのコーディネーターと業務支援者から頂く企業紹介や助成金獲得や運営に関する日常的なサポートにより、複数の共同研究の実施、文科省系や経産省系の研究開発の助成金をスムーズに得られています。また、オープンイノベーションセンター研究棟内の共同研究実施のための実験スペースを使用して製品化作業も問題なく進められています。

認知・判断能力を鍛えるスポーツトレーニング指導支援システムの開発

○先端産業国際ラボラトリーで共同研究を実施している教員

概要

認知・判断能力を鍛えるスポーツトレーニング指導支援システムは、被訓練者の認知負荷と訓練効果を、IoT技術を用いて各種データを計測するとともに定量的に評価し、AI技術を用いて多変量の時系列データをもとに特徴抽出し、トレーニング支援データを分析したうえ、被訓練者やコーチなどに直感的に理解しやすいユーザインターフェイスにより適切な情報を提示しています。

連携先

株式会社ソーケンメディカル、株式会社朝日ラバー、さいたま市

成果

スポーツのトレーニングにおいては、技術練習である「実行」に着目した練習を中心に行われていますが、本システムでは、「認知」「理解」「判断」に関わる能力を高めるトレーニング支援を主眼としています。本システムは、高齢者の認知・運動機能の向上にも貢献します。

  • 認知・判断能力を鍛えるスポーツトレーニング指導支援システムを開発
  • さいたま市イノベーション技術創出支援補助金補助事業などに採択され、研究開発、試作、事業化検討。サッカーチームなどにおいて実証検証
  • 国際医療機器展MEDICA、彩の国ビジネスアリーナなどに出展

活用できた拠点の特徴など、PR

グローバルな視点かつ長期的視野を持った産学官金連携体制のもと、基礎研究から社会の要請に応える応用研究までの創造性豊かな研究開発・試作・製品化・事業化を拠点施設において一貫して行い、柔軟かつ迅速に対応でき、ものづくりやヘルスケア分野における人の寄り添った技術開発でQOL向上に貢献できました。

AI感性認知評価に基づく人に寄り添ったインテリジェントHCL照明システムの開発

○先端産業国際ラボラトリーで共同研究を実施している教員

概要

LEDと蛍光体を用いた波長制御技術による自然光に近いブロードな波長の光と、AI感性解析と連動させることにより、リアルタイムで感性や体調などに応じた人に寄り添った照明光へ調整するHCL(Human Centric Lighting)照明システムを設計しています。照明光は、同じ白色光でも「眠気を感じにくい」「文字がくっきり読める」「眠気を誘う」といった分光波長の異なる光へ切り替えられるよう設定し、AIを用いて、様々なシーンで人の感性に寄り添いながらQOL向上に貢献するHCL照明システムの提供を実現しています。

連携先

株式会社朝日ラバー

成果

人に対する光の影響を非侵襲にてバイタルサインなどから測定し、AI 解析と連動させることにより、リアルタイムで感性や体調など人に寄り添った光を設計しています。

  • 高視認性・低疲労型高機能LED照明システム研究開発・事業化
  • 人に寄り添うLED照明システム研究開発・事業化
  • 経済産業省戦略的基盤技術高度化支援事業、埼玉県AIを活用した機器等開発・実証補助金事業などに採択され、研究開発、試作、事業化検討。
  • JAPANTEX、彩の国ビジネスアリーナなどに出展。

活用できた拠点の特徴など、PR

グローバルな視点かつ長期的視野を持った産学官金連携体制のもと、基礎研究から社会の要請に応える応用研究までの創造性豊かな研究開発・試作・製品化・事業化を拠点施設において一貫して行い、柔軟かつ迅速に対応でき、ものづくりやヘルスケア分野における人の寄り添った技術開発でQOL向上に貢献できました。

拠点詳細

【拠点名】
国立大学法人埼玉大学 研究機構オープンイノベーションセンター・先端産業国際ラボラトリー

【住所】
〒338-8570 埼玉県さいたま市桜区下大久保255

【HP】
https://www.saitama-u.ac.jp/coalition/coic/coic_about/
http://www.saitama-u.ac.jp/aiit/

【連絡先】
sangaku@gr.saitama-u.ac.jp