採択情報

令和3年度「産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学の産学融合拠点の整備)」(Jイノベ プラットフォーム型)採択拠点が決定しました!

令和3年度「産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学の産学融合拠点の整備)」について、厳正なる審査の結果、8件の採択拠点を決定しました。なお、採択拠点については、「J-Innovation HUB 地域オープンイノベーション拠点選抜制度」の「プラットフォーム型」としてあわせて選抜しました。今後、Jイノベ拠点の新類型として伴走支援を行います。

事業概要

経済産業省では、地域の中核大学等が強みや特色を有する研究分野において、企業やベンチャー、自治体等との連携を強化することによって、イノベーション創出や地域経済活性化を促進することを目指します。
本事業では、下記の通り3タイプの整備を支援します。
なお、地域の中核大学等が強みや特色を有する研究分野において、企業と大学等が連携しオープンイノベーションを推進するための産学融合機能を担う「Jイノベ拠点」の「プラットフォーム型」として選抜します。

①企業との共同実験施設・設備等 整備事業

  • 大学を、企業の投資を呼び込むための実証フィールドとして整備する際の費用を支援します。
    (例:キャンパス実証にかかる施設整備、安全確保・法令遵守等のための投資 等)
  • 大学の強みのあるシーズを束ねることで、企業の共同研究投資が加速するよう、体制の整備を支援します。
    (例:共同研究施設等整備、個別の研究を束ねる情報基盤の構築 等)

②インキュベーション施設等 整備事業

  • スタートアップ創出支援のためのインキュベーション施設等の整備を支援します。
    (例:インキュベーション施設、試作ラボ等の整備 等)

③オープンイノベーション推進施設等 整備事業

  • 大学が、地域の課題に対してアカデミアの知を供出し、ステークホルダー(地域の企業や行政)とともに解決していくための体制整備を支援します。
    (例:コワーキングスペース整備、地域の中核産業人材育成のための施設・設備整備 等)
  • 首都圏から優れた専門人材等を誘致するための施設、企業人材や次世代を担う若手研究者等の交流を促進させる施設等の整備を支援します。
    (例:ワーケーション関連施設等の整備、産学共同人材育成施設等の整備 等)

選考プロセスについて

令和3年度「産学連携推進事業費補助金(地域の中核大学の産学融合拠点の整備)」において、令和4年1月20日~2月18日までの公募期間中、32件の申請がありました。
申請内容に基づき審査を行い、外部有識者による審査委員会において合議の上、8件採択事業を決定するとともに、Jイノベ「プラットフォーム型」の選抜とさせていただきました。

主な審査項目

  1. 地域経済活性化に向けた波及効果
  2. 研究開発及びその実用化による経済におけるイノベーション創出
  3. 適切な施設・設備の維持・運営体制と持続可能な経営の実現に向けた取組
  4. 企業、他の大学・高等専門学校等の教育研究機関、自治体等の巻き込み
  5. 研究の先端性

採択事業者一覧

機関名拠点名テーマ分類事業概要法人番号
大阪大学アルファ線核医学治療社会実装拠点核物理研究センターに加速器設置のためのインフラとホットラボを有する施設を整備し、 専用加速器を設置することにより、アスタチン-211(211At)の大量安定供給体制を2025 年度中に実現する。
211At は大阪大学内で抽出・精製され、がんを標的とする複数の薬剤に標識された後、大阪大学及び連携大学で非臨床研究や安全性と有効性の確認のための医師主導治験が順次実施される。
医薬品としての開発が完了した薬剤は、大阪府との連携の下、府内のがん診療連携拠点病院で難治性がんに対する最先端医療に供される。
4120905002554
熊本大学半導体研究教育センター
半導体研究実験拠点
本拠点は、半導体に関する研究開発に適した実験環境を整備するとともに学内の半導体関連研究機能を集約し、半導体関連企業との共同研究において、企業研究者、大学研究者、学生が共に研究できるハブとなることを目指す。
先端的な研究開発による技術提供および実務レベルの半導体の知識と研究経験を持つ学生を育成し、即戦力となる人材を半導体産業に供給し、日本の半導体産業の活性化に貢献する。
2330005002106
東海国立大学機構Tokai Open Innovation Complex①②③東海地域が世界的競争力を持つ製造産業のコアコンピタンスと未来材料・システム研究所等の研究リソースやコアファシリティを活かし、先端材料、CN、DXを核とする横断的産学連携プロジェクトに取り組む施設環境を整備し、地域企業・金融機関・アカデミア協同のオープンイノベーションを実践する。
また、スタートアップの起業環境の整備、地域のステークホルダーとの交流・対流の促進により、人材育成や地域産業の飛躍的・持続的な発展に貢献する。
3180005006071
東北大学青葉山ユニバース(仮称)①②③青葉山ユニバース(仮称)を東北大学青葉山新キャンパスに整備し、本拠点で企業とのオープンイノベーション、スタートアップ支援等の取組を展開する。
アカデミア、産業界、自治体、金融、アクセラレーター等の関係機関が一体となってイノベーションを強力にすすめ、産業界からの投資をはじめヒト・モノ・カネを呼び込み、東北地域における新産業創出・事業展開、地域活性化、雇用創出を実現する。
7370005002147
徳島大学徳島大学バイオイノベーション研究所
ヴォルテックス棟(仮称)
本事業は、徳島大学バイオイノベーション研究所が培ってきた複数の研究課題を基に、企業研究者等も参画した大規模な協働研究へ発展する貴重な機会と捉え、共同実験施設・設備として新棟を整備することで社会実装を加速する。
また、施設への企業研究所の誘致や共同研究講座の設置により、大学を中心とした生物系地域オープンイノベーションプラットフォームを形成することで、異分野融合の新展開、大学発ベンチャー創出、地域定着型産業人材育成による地域活性化を実現し、大学への資金循環による持続可能な産官学共創システムを構築する。
4480005002568
富山大学富山型資源循環モデル創出を目指した産官学金連携アルミリサイクル共創拠点
先進軽金属材料国際研究機構共同研究棟
①③富山大学を核とし、日本有数のアルミ産業集積地である富山県高岡市に、DXに対応したアルミリサイクル技術実証・検証ミニプラントを設置し、資源循環工程における環境負荷を極小化する総合的技術開発を産学官金連携の下で推進する。
本事業では、アルミスクラップ中の不純物除去等の諸課題解決によるリサイクルシステムの確立及び国内外の研究者・技術者を惹きつける共創の場の創設により、富山ブランドのリサイクルアルミの産業実装を図るものである。
4230005003054
広島大学広島大学ナノデバイス・バイオ融合
科学研究所
革新的半導体の研究開発のため、せとうち半導体共創コンソーシアム(仮称)設立のもと、その中核である広島大学ナノデバイス・バイオ融合科学研究所の2つのスーパークリーンルーム(研究用半導体集積回路試作ライン)に付設して、3階建鉄筋コンクリート造の新研究棟「J-Innovation HUB棟」を建築する。
オープン交流拠点と企業研究員の常駐スペースを配置し、極限環境エレクトロニクス・原子層ナノプロセシング研究、AI/IoT・Beyond 6G研究を行う。
1240005004054
北陸先端科学技術
大学院大学
超越バイオメディカルDX研究拠点①③超越バイオメディカルの共創の場となる研究拠点を形成し、技術や知識をシェアして共創するシェアードオープンイノベーションにより、北陸地域の企業や大学、自治体、支援機関の協働による総合知の創出と活用を目指す。
本拠点は、データ駆動型最先端DXを基盤として、バイオメディカルに関わる課題の解決と超越医療産業イノベーションの創出を進め、企業誘致やスタートアップ企業の創出を含む地域社会の発展に積極的に貢献する。
2220005004311

※五十音順
※テーマ分類は、①企業との共同実験施設・設備の整備、②インキュベーション施設・設備の整備、③オープンイノベーション推進施設・設備の整備

問い合わせ先

「地域の中核大学の産学融合拠点の整備」事務局(ランドブレイン株式会社)

■E-mail■
chukaku@landbrains.co.jp

■電話■
080-3576-9640
080-3503-6561
(平日10:00~12:00、13:00~17:00)