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会津大学
産学イノベーションセンター・復興支援センター

拠点の特徴

  • AI関連技術

研究概要

コンピュータ理工学に特化した本学では、機械学習・深層学習・ビッグデータ解析などのデータ処理関連の研究、およびAIチップなどのハードェア設計や実装に関する研究を多数の教員が進めています。その範囲は、AIの基礎分野から応用分野まで広範囲に及び、先進的な研究と人材育成とともに、外部からの技術相談に対しても組織的な対応を行っています。

研究者からのコメント

昨今社会や産業界から注目されるAI(人工知能)技術ですが、本学では「AIセンター」を窓口として学外からの技術課題の解決に取組んでいます。共同研究もここ数年急増しており、企業の方々からのご相談を是非お待ちしております。

研究実績

  • 深層学習等を用いた画像認識による自動品質検査、医療画像診断、衛星画像解析など
  • AI処理に最適なチップ設計、エッジ処理軽量化のためのアーキテクチャ・計算手法の開発
  • AIによる自動物体検出技術を応用した各種アプリケーション・サービスの開発

参考URL

https://www.u-aizu.ac.jp/research/AI-center/

  • ロボット開発技術

研究概要

福島県におけるイノベーションコースト構想の一環として、ロボット関連産業の集積と開発効率の向上を目指して、ロボット開発事業を進めています。ロボット開発に必要となるソフトウェアコンポーネントの整備、複数ロボットの協調動作や、サイバーフィジカル空間(CPS)におけるロボット運用のプラットフォーム構築などに取組んでいます。

研究者からのコメント

ロボット開発事業では、本学のICT技術と企業の製造開発技術を融合させることにより、新しいコンセプトに基づくロボットの開発・運用を目指しています。民間企業との協業により、更なる技術開発と、本研究成果の産業界への展開を推進していきます。

研究実績

  • ソフトウェア生産性向上のためのロボット技術コンポーネント(RTC)の開発と公開
  • サイバーフィジカル空間の概念に基づく多数ロボットの協調動作アーキテクチャの開発
  • 災害対応ロボットや搬送ロボットなどのアプリケーション応用技術の開発

参考URL

https://rtc-fukushima.jp

  • 宇宙関連技術

研究概要

宇宙科学(惑星科学)と情報科学を融合した宇宙情報科学分野の研究を「宇宙情報科学研究センター (ARC-Space)」 において進めています。今まで多数の宇宙探査ミッションにおいて、画像解析やデータ分析を中心とした成果を挙げており、今後の宇宙関連技術の裾野の拡大により、民間企業を含めた広範囲の技術者との連携が期待される分野です。

研究者からのコメント

「宇宙情報科学研究センター」は長年にわたる研究実績と、日本の宇宙科学分野への貢献が評価され、2019年度から文部科学省の共同利用・共同研究拠点の認定を受けています。国内外の研究機関や企業の方々との更なる協業を進めていきます。

研究実績

  • はやぶさ2における画像解析技術によるプロジェクト貢献、ならびに研究成果の発表
  • 他研究機関との共同研究や、民間企業との協業による宇宙関連ビジネスの推進
  • 衛星画像解析技術を応用した地球リモセン画像からの物体検出・地殻変動解析など

参考URL

https://arcspace.jp/doku.php?id=ja:top

センターによる研究支援体制

産学イノベーションセンター
復興支援センター

研究支援

コンピュータ理工学の基礎分野はもとより、応用分野毎に形成された「リサーチクラスター」による組織的な対応を可能とし、外部との共同研究や技術支援を積極的に進めています。

施設・設備

企業向けの研究開発室(インキュベーションルーム)の貸出のほか、モーションキャプチャ用の運動解析ルームや電波暗室など、先端ICT関連の施設利用も随時受け付けています。

研究シーズ

学内教員の研究シーズを「シーズ集」として分野毎にまとめて公開することにより、外部ニーズとのマッチングを推進しています。また技術発表会や展示会対応も積極的に進めています。
(参考URL)http://www.ubic-u-aizu.jp/kenkyu.html

人材育成

実践的な演習を主眼としたサイバーセキュリティ講座や、県内女性向けに新規就労を支援するプログラマ育成塾、ロボット関連技術の教育講座など、多彩な取組みを行っています。

上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴

本学の産学連携の特徴として、会津オープンイノベーション会議(AOI会議)の開催があります。オープンイノベーションを推進する1つの手法として、ニーズの発掘や明確化からスタートして、シーズとのマッチング、プロジェクトや事業化に至る一連のプロセスを様々な会議体の中で実現するもので、現在まで数多くの方々に参加して頂いています。

【参考資料】

研究事例

ソーラーカーポート実証実験

概要

太陽光発電の有効利活用のために、バッテリー設備と電気自動車間の充放電をAIチップを用いて最適化するシステムを考案・構築しました。本システムでは、ブロックチェーンの分散管理台帳技術を使って、装置間の充放電の履歴を追跡可能としているため、再生可能エネルギーの利活用の実態も把握することができます。

連携期間・連携先

2021年度~
会津コンピュータサイエンス研究所(会津大学発ベンチャー)、バンプージャパン株式会社

成果

現在、AIチップによる充放電の最適化制御に関して比較検証を行うため、大学構内において模擬ユーザ(電気自動車)による実証実験が進行中です。

特徴

大学と複数企業のそれぞれの強みを活かした技術融合型の実証実験です。福島県が推進する再生可能エネルギー活用の典型的な実装モデルの1つを目指しています。
(参考URL)https://www.u-aizu.ac.jp/information/youtube-1.html

野生動物検出システム実証実験

概要

近年地域における野生動物による被害が増大する中、動物の自動検知と通報を目的にスタートした研究で、AIによる画像認識、省電力化システム、通信技術などICTの多分野融合によるシステムです。現在、地元自治体の協力のもと、動物検出と追払いの実証実験が進行中で、更なる精度向上による実用化を目指しています。

連携期間・連携先

2020年度~
福島県会津地方振興局、株式会社Fabo(会津大学発ベンチャー)

成果

関連機関との協力のもとAIによる野生動物の検出精度も向上し、実証実験では動物検出とともに、検出後の追払い手法の効果に関する評価なども進められています。

特徴

本システムは当初、国プロでの研究開発からスタートし、その後県からの支援を受けて地域貢献型事業として発展したもので、今後は民間企業との協業にも発展予定です。
(参考URL)https://www.u-aizu.ac.jp/information/itmedia-news.html

拠点からのコメント

会津大学 産学イノベーションセンター・復興支援センターでは、本学の専門分野である情報通信技術(ICT)の社会実装を目指し、研究者グループの統一的な窓口として組織的な対応を進めています。またニーズの深堀からシーズマッチング、事業化までを一貫して推進する、会津オープンイノベーション会議(AOI会議)の開催をその特徴としています。

拠点詳細

【拠点名】
産学イノベーションセンター・復興支援センター

【住所】
〒965-8580 福島県会津若松市一箕町鶴賀

【HP】
https://www.u-aizu.ac.jp/intro/faculty/ubic/
https://www.u-aizu.ac.jp/research/uarc/

【連絡先】
会津大学 産学イノベーションセンター
ubic-adm@ubic-u-aizu.jp

会津大学 復興支援センター
revitalization-adm@u-aizu.ac.jp

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