拠点の特徴
研究概要
21世紀に入りレーザーの重要性が増しており、様々な分野への応用が始まっています。レーザー科学研究所は超大型レーザー施設だけでなく、半導体レーザー、ファイバーレーザー、固体レーザーなど様々な光源を有し、加工から照明・農業まで様々な用途で活用しています。また、未来のエネルギーであるレーザーフュージョンの実現を目指しております。
研究者からのコメント
過去には例がないレーザーによる害虫駆除や位置可変照明などの研究を行っており、AIとの組み合わせでレーザーの可能性がさらに大きく広がります。
研究実績
- レーザー空中サインシステム
- レーザーによるスマート農業応用
- 位置可変レーザー照明
- レーザー技術による微細加工や大面積処理
- レーザーフュージョン
参考URL
個別テーマの内容についてはパンフレット「レーザー科学研究所100」参照
研究概要
光を使った分析も複数行っております。保有している様々な光源は、X線からテラヘルツまですべての光領域をカバーしております。計測、イメージング、新材料・物質創成といった応用が可能であり、社会のあらゆる場所での応用を目指しております。
研究者からのコメント
企業様のニーズを基に、対応できるデバイス開発から分析手法まで相談に乗ります。特に光分野にこだわらない下記のような学際テーマにも挑戦しています。
研究実績
- 特殊分光用途向け装置・デバイス開発
- テラヘルツ波分析
- 環境・資源物質分析
- 文化財分析
参考URL
個別テーマの内容についてはパンフレット「レーザー科学研究所100」参照
センターによる研究支援体制
研究支援
当拠点では、附属マトリクス共創推進センターを設置して、産学連携、国際連携、施設連携、学術連携等各種連携を一体的に推進する体制を整えています。センター内に設置したマトリクス戦略推進室には、全学的な視点でマネジメントを行う専任教授を配置し、産学連携部門の担当教授とともに企業と研究者間連携支援を行っています。
施設・設備
「レーザーオープンイノベーションプラットフォーム棟」が整備されており、そこの設備を活用し産学連携の実践を行っています。また、世界でも最大クラスの大型レーザー装置に関しても、産業界からの利用が可能であり、有償で利用の受け入れを実施しています。
研究シーズ
「材料・プロセス」「光学素子・デバイス」「レーザーシステム」「計測・イメージング・照明」「エネルギー」「計算・シミュレーション」というレーザーに関して多岐にわたる技術を保有しています。
人材育成
企業との共同研究講座設置、クロスアポイントメント人材雇用、設備の有償利用等の産業界との人材連携を行うとともに、社会人博士の受け入れを行い教育に当たっています。また、拠点の海外連携オフィスを活用し、国際的な人材の循環を推進しています。
拠点からのメッセージ
拠点内には企業との共同研究部門が複数設置されており、企業研究者と拠点研究者が共同で様々な社会課題の解決を行っています。
研究事例
次世代レーザー開発技術
概要
社会を革新する次世代のレーザーの開発に必要な技術を開発しています。現在大口径のレンズや誘電体多層膜素子等の国際技術基盤の確立を目指しています。また、セラミックレーザー材料や非線形結晶開発など高繰り返し高強度レーザーの開発を産学連携により進めているところです。
連携期間、連携先
光学素子メーカー、レーザーメーカー
成果
光学素子メーカーと共同で、大型回折格子などの大型光学素子開発に成功
高繰り返し高強度レーザーの開発
成果
レーザー開発用のスペースを「レーザーオープンイノベーションプラットフォーム棟」に集約して効率的な開発を行っています。
新しいテラヘルツ光源や検出技術の開発
概要
非破壊検査やカーボンニュートラルにも貢献可能な、新しい電磁波であるテラヘルツ光の発生から応用までを行っています。テラヘルツ光はこれまで発生・検出が困難であり、詳しくわかっていない現象が多かったのですが、それを解決するとともに、その特異な性質の社会応用を探索しています。
連携期間、連携先
光検出器メーカー
成果
高強度テラヘルツ光の発生
次世代記録デバイスの提案
活用できた拠点の特徴など、PR
レーザー研の保有する多種類のレーザー光源を活用しています。
レーザーフュージョン関連技術
概要
レーザーフュージョンはエネルギー問題を解決させる技術であり、オールジャパン・国際連携で産学連携により実現を目指しています。先端技術の結晶ともいうことができ、レーザー技術以外にも様々な分野の技術を取り込んでいます。さらに、技術の他分野にも大きな波及効果が期待されます。
連携期間、連携先
核融合ベンチャー
成果
効率的なレーザーフュージョン手法開発とそれを実現するレーザー制御技術を実現しています。特に、微細な核融合ターゲットに命中させる高強度レーザーの制御技術は宇宙デブリの除去などにも応用が期待できます。
活用できた拠点の特徴など、PR
拠点における数十年のレーザーフュージョンの学術研究および大型装置群の活用をしています。
青色半導体レーザーを用いた害虫の撃墜
概要
近年、害虫が薬剤抵抗性を持つようになり農薬が効かなくなってきました。レーザー光の手法を使えば、これらの害虫の駆除が可能です。私たちは、害虫をレーザー光で駆除する際の急所を世界で初めて発見しました。また、飛んでいる害虫を画像検出して追尾し、レーザーパルス光を照射することにより撃ち落とすことにも成功しました。
連携期間、連携先
農業・食品産業技術総合研究機構
成果
害虫をレーザー光で駆除する際の急所を世界で初めて発見
飛んでいる害虫を画像検出して追尾し、レーザーパルス光を照射することにより撃ち落とすことに成功
活用できた拠点の特徴など、PR
多種のレーザー装置に加え、それを走査させるコントロール技術、情報科学による画像解析技術を活用した。
レーザー空中サインシステム
概要
大阪関西万博 2025 に向けた面白く役に立つものを開発しようということで「レーザーとドローンによる空中サインシステム」を提案し、EXPO2025 の開催機運醸成と未来社会を見据えたイノベーション創出に向けた「夢洲での実証実験の公募」で採択されました。
連携期間、連携先
大阪関西万博 2025、ドローンメーカー、レーザーメーカー
成果
ドローンとレーザーによる空中表示の検討を行い、企業の協力のもと、万博予定地である大阪夢洲で屋外での大型空中映像投影の実証実験に成功
活用できた拠点の特徴など、PR
これまで行ってきた可視光半導体レーザー光の走査を用いた応用技術の研究を活用しています。
イメージング分光の社会応用分光研究
概要
レーザー開発や応用において、新材料光学素子による分光装置やテラヘルツ発生のような新しい分光技術が確立されてきています。分光の新しい応用を拡げるための土台を築き、さらにアセアン諸国や文系の研究者といった、異なる地域・領域との学際連携により、分光技術による文化財の分析を進めています。
連携期間、連携先
文化財博物館
成果
文化財研究者やフィリピンの博物館関係者などと共同で、フィリピンで発掘された陶磁器など文化財の分析を実施し、紫外や赤外をうまく活用することでその特徴を見ることができています
活用できた拠点の特徴など、PR
ここれまで行ってきたイメージング分光・紫外・赤外分光といた計測技術の研究を活用しており、非破壊で測定できることが特徴です。
拠点詳細
【拠点名】
大阪大学 レーザー科学研究所
【住所】
〒565-0871 大阪府吹田市山田丘2-6
【HP】
https://www.ile.osaka-u.ac.jp/
【連絡先】
Email ile-kouhou-contact@ml.office.osaka-u.ac.jp