拠点の特徴
研究概要
神戸大学先端膜工学研究センターは、膜工学を基盤技術として、水処理膜、ガス分離膜、有機溶媒分離膜などの様々な分離膜に加え、機能性薄膜、塗布膜、ガスバリア膜、バイオプロセス応用膜なども含めた総合的な膜研究を行っています。また、海外の大学・研究機関とも緊密に連携し、国際共同研究を推進しています。
研究者からのコメント
外部組織として一般社団法人先端膜工学研究推進機構を設立し(現在会員企業数約80社)、企業との産学連携を強力に推進するとともに、産官学プロジェクトも多数実施しています。
研究実績
投稿論文550報以上、特許出願120件以上(センター長の研究実績:https://researchmap.jp/hmatsuyama)
参考URL
センター長の研究室HP:http://www2.kobe-u.ac.jp/~matuyama/cx14HP/
センターによる研究支援体制
研究支援
産業応用推進のため膜技術社会実装部門を設置し2名の教員を配置しています。
施設・設備
保有設備・機器を当センターHPで公開し、企業も利用できる運用をしています。(https://www.research.kobe-u.ac.jp/eng-membrane/center/machinery.html)
研究シーズ
一般社団法人先端膜工学研究推進機構と密に連携を取りながら、産業界のニーズを教育・研究に反映し、研究成果の早期社会実装を促進しています。
人材育成
企業の方々向けに種々のリカレント教育を実施しています(講演会、セミナー、講習会等を定期的に開催)。
上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴
一般社団法人先端膜工学研究推進機構にご入会いただきますと、膜センターから様々な情報を受け取ることができ、密接な連携が可能となります。詳しくは同機構HPをご参照下さい。(https://maftech-kobe.or.jp)
拠点からのメッセージ
研究事例
省エネ水処理技術の開発
概要
次世代の省エネ水処理技術として注目される正浸透(Forward Osmosis; FO)膜技術の実用化を目指し、FO膜開発や駆動溶液開発で複数の企業(膜メーカーや化学メーカー)と共同研究を実施しました(一部現在も実施中)。NEDOの研究プロジェクトも活用し、実証研究にも取り組んでいます。FO膜技術は海水淡水化や廃水処理、資源濃縮などへの応用が期待されています。NEDOのムーンショット型研究開発事業にも企業と共にFO膜技術で参画しています。
有機溶媒分離膜の開発
概要
エネルギーを大量消費する有機溶媒蒸留プロセスを膜分離で置き換えられるようにするプロジェクトを複数の企業と進めています(企業と共に応募した競争的資金も活用)。膜で有機溶媒を分離できれば、蒸留の1/100という圧倒的な省エネルギー化が可能になります。有機溶媒中の目的物質の分離や、溶媒-溶媒間の分離も可能になる膜などの開発を進めています。膜材料としても耐溶剤性ポリマーを用いた有機膜、セラミック材料を用いた無機膜、有機-無機材料を用いたハイブリッド膜など複数のアプローチで開発を進めています。また、油水分離膜の開発も進めています。
拠点からのコメント
拠点詳細
【拠点名】
先端膜工学研究センター
【住所】
〒657-8501 神戸市灘区六甲台町1-1