拠点の特徴
研究概要
物質生産能に優れた微生物株を開発する研究に取り組んでいます。工業用途の遺伝子組換え微生物株、食品等用途の非組換え微生物株いずれも開発できる研究開発プラットフォームを構築しています。
研究者からのコメント
ロボットやAIを取り入れたバイオ研究開発プラットフォームを構築することで時間効率的に微生物株を創出できることで差別化しています。
研究実績
https://www2.kobe-u.ac.jp/~akondo/hasunuma.html
参考URL
研究概要
精密かつ安全性の高い、切らないゲノム編集と呼ばれる塩基編集技術を開発しています。微生物や植物のゲノム改変またヒトを対象とした遺伝子治療も含めた応用展開を行っています。
研究者からのコメント
塩基編集はほとんどの生物に適用可能な技術であり、遺伝子組み換えに該当しないため幅広い応用が可能です。
研究実績
- Li, A., Nishida, K. et al. (2022) Nature Communications, 13 4531
- Banno, S., Nishida, K.,et al. (2018) Nature Microbiology, 3, 423-429
- Shimatani, Z., Nishida, K.et al. (2017) Nature Biotechnology, 35(5), 441-443
- Nishida, K., et al. (2016) Science,353, aaf8729
- https://www2.kobe-u.ac.jp/~akondo/nishida.html
参考URL
センターによる研究支援体制
研究支援
本センターはバイオエコノミー研究部門を擁しており、高度な実務経験のある教員がバイオ分野の産業としての経済的価値、社会的価値とその成長性についての詳細な分析を高いレベルで継続的に行っており、個別のテーマについて研究開発側の課題のみならず知財戦略から事業展開の観点も含めた助言と協業が可能です。
施設・設備
代謝解析・遺伝子解析等の最先端の分析系とともにハイスループット処理や情報解析などのプラットフォームを構成する一連の設備および専門技術人材が配置された先端バイオ基盤部門が設けられており、共同研究の枠組みで利用可能です。また代謝解析用の自動前処理システムなど新たな機器の開発自体も企業と共同で行っています。Webにて保有する機器のリストを公開しています。
http://www.egbrc.kobe-u.ac.jp/equipment/index.html
研究シーズ
代謝解析と経路設計、ゲノム編集技術の分野において世界トップレベルの研究シーズを有するのみならず、これらがプラットフォームとしてまた新たなシーズを生み出すように機能しており、医農工分野の様々なニーズに対応したマッチングが可能です。
人材育成
共同研究・開発として企業所属の方が当センターにおいて研究活動を行っています。また連携する大学院科学技術イノベーション研究科での博士課程への受け入れにより、事業展開につながるイノベーションアイディアの創出に資する人材の育成を行っています。
上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴
本センターはイノベーションの創出を目指す国内唯一の研究センターとして、神戸大学の工学研究科、農学研究科、理学研究科、科学技術イノベーション研究科の教員が結集し、ハード(研究スペースや機器)とソフト(研究者や知財)を整備した唯一無二の研究開発プラットフォームに発展させたイノベーションハブとして他機関との連携、産官学連携、国際連携の成果を導くとともに将来に向けた人材育成にも積極的に取り組むことで、バイオエコノミーを牽引して社会の要請に応えていきたいと考えています。
研究事例
AMED 次世代治療・診断実現のための創薬基盤技術開発事業(国際競争力のある次世代抗体医薬品製造技術開発/次世代抗体医薬品の製造基盤技術開発)/高機能な次世代抗体を‘迅速に’創出・生産する「ロボティクス×デジタル」を基盤とした革新技術開発
概要
ロボティクス×デジタルを基盤とした新たな低分子抗体の創出および高生産酵母の開発を進めています。
連携期間、連携先
2026年まで、AMED・東北大・群馬医療福祉大・東大・九大・産総研・量科研・国衛研・次世代バイオ医薬品製造技術研究組合・ファーマフーズなど
成果
新たな低分子抗体の創出技術および酵母による高生産システムの開発
活用できた拠点の特徴など、PR
多数の独自技術を持つ機関と連携して、国際競争力のある低分子抗体の創出技術や生産技術の開発に取り組んでいます。
NEDO 官民による若手研究者発掘支援事業(共同研究フェーズ)/ファインケミカル高生産微生物開発のための技術基盤構築
概要
ファインケミカルを高生産する微生物の開発を企業とともに進めています。
連携期間、連携先
2025年まで、NEDO・国内企業2社
成果
ファインケミカルなどの有用物質を高生産する微生物の育種
活用できた拠点の特徴など、PR
微生物の代謝や遺伝子発現を最適化して、有用物質を高生産できる株の育種を企業と共同で進めています。
NEDO カーボンリサイクル実現を加速するバイオ由来製品生産技術の開発/データベース空間からの新規酵素リソースの創出
概要
バイオものづくりで求められる超高機能酵素や新規機能酵素を短期間で探索し、改良するための研究開発プラットフォームを開発しています。
連携期間、連携先
2026年まで、NEDO・東大・九大・理研・花王・高砂香料工業・長瀬産業
成果
新規反応を触媒する酵素の単離、従来の触媒効率を凌駕する改良型酵素の創出
活用できた拠点の特徴など、PR
創出した酵素を活用する(微生物株に導入する)ことでバイオプロセスによる物質生産を飛躍的に向上させています。
拠点詳細
【拠点名】
国立大学法人神戸大学 先端バイオ工学研究センター
【住所】
兵庫県神戸市灘区六甲台町1番1号