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香川大学
国際希少糖研究教育機構

拠点の特徴

  • 希少糖
  • D-アルロース
  • D-プシコース
  • 機能性表示食品
  • 血糖値
  • 低GI
  • 脂肪燃焼促進
  • 抗肥満

研究概要

「希少糖」とは、自然界に微量にしか存在しない単糖およびその誘導体の総称と国際希少糖学会によって定義されている。希少糖D-アルロース(=D-プシコース)の大量生産技術の確立により、低GI素材として、食後血糖値の上昇抑制、脂肪燃焼促進、抗肥満などの食品素材としてグローバルマーケットに参入。

研究者からのコメント

食品分野での展開に留まることなく、より広い産業分野での用途開発に向けて、香川大学国際希少糖研究教育機構では、50種類ある希少糖の全てを生産できる世界唯一の研究機関として、様々な用途開発や、生産技術の開発に全学体制で取り組んでいる。

研究実績

希少糖生産の世界拠点が確立
https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP499785_R10C19A1000000/

希少糖初「機能性表示食品」
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO48553700U9A810C1LA0000/

D-アルロース(=D-プシコース)は「難消化性糖のエネルギー換算係数」表で「0kcal/g」として追加

米国FDA指針 で、D-アルロース(=D-プシコース)は米国砂糖飲料税の対象から除外

国内市場でD-アルロース(=D-プシコース)純品の販売開始
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC026190S1A900C2000000/

NHKゆう6かがわの中で、希少糖 D-アルロースや希少糖含有シロップの概要について紹介
https://www.nhk.or.jp/takamatsu/program/003/shun/shoku/20211116/index.html

日本経済新聞とTXN系列5局の「LBSローカルビジネスサテライト」が、BS全国放送にて希少糖を紹介
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC1272P0S2A211C2000000/

「60秒で学べるNews」(テレビ東京)で全国放送にて希少糖を紹介

第8回国際希少糖学会(2023年3月31日~4月2日)(かがわ国際会議場)開催。東南アジアや欧米など20近い国と地域から参加。香川大学教員・学生が、学会賞・ポスター賞等を受賞

地域産業支援プログラム表彰事業にて国際希少糖研究教育機構が文部科学大臣賞を受賞
https://www.innovation-network.jp/recent/2023051800014/

「カズレーザーと学ぶ。」(日本テレビ)で希少糖D-アルロースと香川大学の貢献を全国放送にて紹介

日経新聞で産学連携による次の10年に向けた希少糖研究開発が紹介
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC219RL0R20C23A7000000/

内閣府 令和5年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業に採択

  • 医薬
  • 抗がん
  • Dアロース

研究概要

希少糖は食品分野で実用化されているが、医療分野にも応用できれば地域の新たな産業創出につながるため、創薬研究を目指した希少糖生産や各種試験が継続進展中である。

研究者からのコメント

希少糖の医療分野への展開研究は開始されたばかりであるが、新しい挑戦が着々と進んでいる。

研究実績

希少糖の医薬利用に向けた開発研究と地域における産官学連携を推進
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO60094060Y2A410C2LA0000/
https://www.asahi.com/articles/ASQ4N6VD6Q4LPTLC01G.html
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO069776/20231225-OYTAT50043/)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO069776/20231226-OYTAT50038/)

  • 農薬
  • D-タガトース

研究概要

食品を中心に活用されてきた希少糖の「健康機能性」に加え、多くの主要農作物に重大な被害をもたらす植物病原菌に対して強い「抗菌機能性」を持つことを発見し、これを基に人・環境にやさしい新しい概念の農薬の開発が進んでいる。

研究者からのコメント

希少糖の一種「D―タガトース」には、植物の病気を抑制する抗菌機能がある。食品にも含まれる安全な成分であることを活用し、環境や人体に優しい農薬の開発を目指している。

研究実績

希少糖、植物の病気に効果:抗菌機能で病原菌を抑制
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62387700W0A800C2LA0000/
https://www.asahi.com/articles/ASN8P71KGN88PTLC01D.html
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO069776/20231225-OYTAT50043/)
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/feature/CO069776/20231226-OYTAT50038/)

センターによる研究支援体制

希少糖生産ステーション
希少糖生産システム

広範囲の産業への希少糖展開で活性化

概要

糖の印象は「甘味」であるため、食品用途開発が想像されやすいが、糖はあらゆる産業で活用されており、既存の糖を希少糖に置き換えることにより、思わぬ発見に繋がるケースがある。当学では様々な産業分野との連携を試みており、医療資材・農業資材・工業資材等への活用が期待される。

連携期間、連携先

香川大学 国際希少糖研究教育機構
(https://www.kagawa-u.ac.jp/IIRSRE/)

成果

活用できた拠点の特徴など、PR

当学では学部の壁を超えて、全学部からの併任で74名の教授陣が様々な切り口で希少糖用途開発を進めています。「現在お使いの既存の糖を希少糖に置き換える」というアプローチで、新たな用途開発に取り組みます。
https://www.kagawa-u.ac.jp/files/7415/9667/9349/728bdc35fc7e1b087e15651e97582001.pdf

研究事例

文部科学省 知的クラスター創成事業

概要

①希少糖用途開発のための基礎的研究基盤の確立、②希少糖の大量生産技術の確立、等の基本的戦略が確立され、希少糖を用いた医薬品・食品・農薬等のシーズ開発が進展した。

連携期間

2002~2007年

成果

希少糖大量生産の基本技術が確立したのみならず、大学発ベンチャーである合同会社希少糖生産技術研究所が設置、また2006 年には香川大学大学院農学研究科(修士課程内)に希少糖科学専攻が設置された。

活用できた拠点の特徴など、PR

国の大型プロジェクトのもと、産学官の連携体制を構築し、その後の連携研究の礎が確立された。

農林水産省 新技術・新分野創出のための基礎研究推進事業

概要

幾つかの希少糖が、植物防御関連遺伝子の発現を誘導し、また顕著な植物生育調節活性を持つことが明らかになった。本研究では希少糖の生理活性作用のメカニズムを解明し、農業場面における利用の可能性を探った。

連携期間

2006~2010年

成果

農業場面での希少糖利用の可能性を模索した結果、植物病害防除場面への応用が期待できるD-タガトースを選抜できた。また、希少糖の施設栽培・植物工場での利用法を提案できた。天然物由来である希少糖の農業場面での実用化により、希少糖利用産業の創生を促進できる可能性が見出せた。

活用できた拠点の特徴など、PR

国の大型プロジェクトのもと、産学官の連携体制を構築し、その後の希少糖の農業資材利用への礎が確立された。

文部科学省 地域イノベーション・エコシステム形成プログラム

概要

天然の甘味料、医療用食品等としての希少糖の事業化を推進し、糖市場、医療関連市場等に新たな市場を創成することを目指して開発を進めた。

連携期間

2017~2022年

成果

香川大学が保有する希少糖研究に関する知識とノウハウを活用することで、天然の甘味料、医療用食品等としての希少糖の事業化を推進し、糖市場、医療関連市場等に新たな市場開拓を進めた。

活用できた拠点の特徴など、PR

国の大型プロジェクトのもと、産学官の連携体制を構築し、エコシステム形成後の希少糖の食品等での事業化が開始され、新たな市場開拓も進んだ。

内閣府 令和5年度地域中核大学イノベーション創出環境強化事業

概要

採択課題「希少糖研究強化による香川地域イノベーション創出活性化」の推進に向け、香川大学国際希少糖研究教育機構を再編。香川県との連携を一層強化し、県内企業との産官学連携事業を共創推進。

連携期間

2023~2024年度

成果

国際希少糖研究教育国際希少糖研究教育機構に「地域連携」と「事業化」の推進部門を新設。外部のコンサルタントなども活用し、マーケティングや知財を管理。県内企業等との希少糖の事業化を推進して、新たな市場開拓を推進中。

活用できた拠点の特徴など、PR

国の大型プロジェクトのもと、産学官の連携体制を構築する。
https://news.ksb.co.jp/article/15042110) 
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC302SH0Q3A031C2000000/
https://www.yomiuri.co.jp/local/kagawa/news/20231107-OYTNT50264/

拠点からのコメント

拠点詳細

【拠点名】
国際希少糖研究教育機構

【住所】
〒760-8521 香川県高松市幸町1-1

【Tel&Fax】
087-832-1341 & 087-832-1319

【HP】
https://www.kagawa-u.ac.jp/IIRSRE/

【連絡先】
kenkyuraresugar-h@kagawa-u.ac.jp

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