拠点の特徴
研究概要
建築部材に適用可能な高Tgマトリックス樹脂やケイ素酸化物骨格から成る燃えないマトリックス樹脂等、コンポジット分野における新素材を開発します。
研究者からのコメント
化学でコンポジット業界に必ずイノベーションを起こします。
研究実績
- 「ケイ素系骨格からなる高温耐久性に優れた新規な熱硬化性樹脂」接着の技術(2016)
- 「高Tg熱可塑性エポキシ樹脂を使用したCFRTPの機械的特性」強化プラスチックス(2020)
- 「Tgレスエポキシ樹脂を用いたクリープレスFRPの作製と機械的特性評価」日本複合材料学会誌(2021)
参考URL
研究概要
熱可塑性樹脂CFRPプレス成形の工程モニタリング技術の高度化、X線CT撮影画像解析によるCFRP内部のマイクロ構造解析等を行っています。
研究者からのコメント
材料、成形加工、装置製造、解析技術などの様々な業種の企業との共同研究により、繊維複合材料の製品化に関わる成形加工や評価技術など各業界企業の技術開発に貢献しています。
研究実績
プレス成形工程におけるデジタルツイン技術の開発に取り組んでおり、製造工程中のセンサー測定データに基づいて仮想製品モデルを構築し、製造中の製品品質を推定する技術の開発を行っています。
参考URL
研究概要
連続的に加圧、加熱を行うダブルベルトプレス(DBP)装置を用いた熱可塑性CFRPの中間基材であるスタンパブルシートの連続製造プロセス、および装置を開発します。特に樹脂含浸プロセスに注目し、実験、理論、シミュレーションを活用して、含浸挙動の解明とそのプロセス最適化を図っています。
研究者からのコメント
開発したDBP装置や含浸シミュレーションを活用し、企業の商品開発につながる各種の中間基材やシートの開発に取組んでいきたいです。
研究実績
- 熱可塑性スタンパブルシートの製造法の開発
- ダブルベルトプレス成形におけるローラー直下の熱可塑性樹脂の流動含浸メカニズムの検討
参考URL
研究概要
超高速引抜成形を用いたFRP筋を開発します。引抜成形により鉄筋代替となるコンクリート用FRP補強筋の作製を目的に、腐食しない高寿命、軽量で安価なFRPロッド材の高速成形を目指した研究開発を行っています。
研究者からのコメント
企業への技術移転によるFRP筋の商品化により、長寿命なコンクリート構造を実現したいです。
研究実績
- 熱可塑性FRPのコンクリート部材への適用検討、Concrete journal, Vol. 58, No.1, 94-98(2020)
- サイジング剤の熱処理がCFRTP複合材料の機械的強度に及ぼす影響, Fiber Science and Technology, 76, 2, 88-94(2020)
参考URL
研究概要
HP-RTM、C-RTM、Wet-molding等の各種RTM(Resin Transfer molding)成形プロセスの適用開発、RTM用カットテープランダム基材等のプリフォームの開発、RTM用基材のパーミアビリティー測定による評価を行います。
研究者からのコメント
欧州を中心に自動車部品等への適用が進んでいるRTM成形技術を国内へ技術普及を図るとともに、企業の製品開発を支援します。
センターによる研究支援体制
研究支援
- アンダーワンルーフ、オープンイノベーションによる産学連携のネットワークを構築します。
- 産学連携コーディネータによる共同研究開発プロジェクトのプラニング、公的資金による研究開発費の獲得支援をします。
- 製品化までのエンジニアリングをサポートします。
施設・設備
ICCの保有する高度な分析、評価装置や実大規模の試作が可能な製造装置など最先端の研究設備を研究開発に活用可能です。
研究シーズ
複合材料の適用拡大を目的とした、高い生産性を実現する高速・連続成形技術や、製造プロセスに適したマトリックス樹脂の開発、高耐熱樹脂等の新規素材開発の各種シーズ技術を保有しています。
人材育成
メンバーシッププログラム:企業からの研究者を本学の研究員として受け入れ、複合材料に関する最先端の情報を提供し、研究・開発を担う人材を育成するプログラムがあります。
上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴
- 各種研究会活動やセミナーの主催や、展示会への共同出展等による情報発信を行います。
- 企業間のビジネスマッチング機を提供します。
- 海外先進地域のクラスター、研究機関等との連携(人材交流、共同研究等)、橋渡しを行っています。
- https://www.icc-kit.jp/assets/pdf/download/index/ICC_pamph.pdf (ICCパンフレット)
拠点からのメッセージ
研究事例
金沢工業大学COI「革新材料による次世代インフラシステムの構築~安心・安全で地球と共存できる数世紀社会の実現~」
概要
「革新材料」と「革新製造プロセス」の開発を融合させ、従来の鉄やコンクリートに代わる、軽量・高強度で長寿命、低コストかつ大量生産可能な「革新構造材料」を開発し、次世代インフラシステムとして社会実装することで、社会コストの低減や新たな価値の創造に取組。また、多くの機関・企業がアンダーワンルーフで研究開発をに取組むプラットフォームを構築しています。
連携期間、連携先
複数の大学、試験研究機関、企業18機関(2021年4月現在)、2013年から9年間
成果
複合材料のハイサイクル、高速成形技術の確立により、生産性を向上、コストダウンも実現し、各種インフラ構造等への適用を果たしています。
活用できた拠点の特徴など、PR
アンダーワンルーフのイノベーションプラットフォームの拠点活動により、異業種、異分野の企業が参加したネットワークを構築し、産学連携、産産連携の創出の場となっています。
拠点詳細
【拠点名】
革新複合材料研究開発センター
【住所】
〒924-0838 石川県白山市八束穂2-2
【連絡先】
mailto:icc-info@mlist.kanazawa-it.ac.jp