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広島大学
デジタルものづくり教育研究センター

拠点の特徴

  • 材料モデルベースリサーチ
  • モデルベース開発
  • 熱マネ・NVH
  • 断熱
  • 断熱
  • 複合材料
  • エラストマー

研究概要

広島の自動車産業界が長年培ってきた「モデルベース開発」のコンセプトを,材料の研究開発領域に適用する「材料モデルベースリサーチ(MBR)」手法の確立に取組んでいます。モデルを共通言語とし,製品ニーズからのバックキャストで研究開発を行うことで,商品開発の効率化・早期化が期待できます。また,本手法により,複数の機能を自在制御できる革新的材料技術の創出も狙っています。

研究者からのコメント

材料開発の新しい手法としての MBR を推進し,この分野に革新的な進歩を
もたらすことを目的に,企業・公的研究機関等と「共創コンソーシアム」を
組み,活発な活動を展開しています。本部門の趣旨に賛同される皆さんのコ
ンソーシアムへのご参加をお待ちしています。

研究実績

これまでの研究実績については,以下のHPをご参照ください。

https://mmbr.hiroshima-u.ac.jp/result.html

部門長
大下 浄治 教授
プロジェクトリーダー
石元 孝佳 教授
  • データ駆動型スマートシステム
  • スマートMBD制御
  • 適応・学習制御
  • 制御応用
  • サイバーフィジカルシステム
  • IoT

研究概要

モデルベース開発(MBD)アプローチとデータ駆動型アプローチのインタープレイ(相互作用)による新しい開発プラットフォームである「データ駆動型スマートMBD」の構築,及びデータ駆動型制御にデータ解析や機械学習を有機的に統合するさせた「データ駆動型スマートプロセスシステム」の構築に取組んでいます。

研究者からのコメント

「制御」により効率よく「もの」を動かすこと,環境変動に追従する「制御」を行う
ことで,コスト削減や省エネルギー化が可能となり,結果として利益拡大や最近注目
されているSDGsを達成する社会の実現にもつながります。本プロジェクトでは,企業
との共同研究などを通して,データ駆動型制御の社会実装に積極的に取り組んでいます。

研究実績

これまでの研究実績については,以下のHPをご参照ください。
こちら

部門長・プロジェクトリーダー
山本 透 教授
  • スマート検査・モニタリング
  • スマートセンシング
  • 高速ビジョン
  • サイバーフィジカルシステム
  • リモート見える化
  • 先端ロボティクス

研究概要

1秒間に1000コマ以上の実時間処理を実現する高速ビジョンに基づくセンシング技術の研究開発を中心として,人間の能力をはるかに上回るハイパーヒューマンロボティクス技術の確立を目指しています。本研究により実現される「振動の見える化」「広範囲の同時見える化」等のスマート検査・モニタリング技術により,生産工程・製品開発プロセスを革新します。

研究者からのコメント

人間をはるかに上回る能力を実現するハイパーヒューマン技術は,18世紀の産業革命における蒸気機関,20世紀のIT革新におけるコンピュータのように,社会構造を大きく変える力を持っています。皆さんも、我々と一緒に,21世紀の産業革命にチャレンジしてみませんか?

研究実績

これまでの研究実績については,以下のHPをご参照ください。
こちら

プロジェクトリーダー
石井 抱 教授

センターによる研究支援体制

研究支援

ものづくり企業の研究開発の実務,地域産業界に精通するセンター専任の教員2名を副センター長として配置し,企業のニーズとセンター研究者の保有する研究シーズとのマッチング支援等を行っています。

施設・設備

材料開発,制御及びセンシング技術開発等に必要となる各種研究設備を整備するほか,研究成果の社会実装に向けた実践的な研究や技術の実証の場として,「テストベッド」を運用しています。保有設備は多くのコンソーシアム参画企業が利用し,その大半は,大学連携研究設備ネットワーク(https://chem-eqnet.ims.ac.jp/)を通じて公開しています。設備の詳細は材料MBRプロジェクトのHP(https://mmbr.hiroshima-u.ac.jp/equip.html)でもご紹介しています。

研究シーズ

当センターの研究者は,産学連携活動に関して学内有数の実績を有しており,「ものづくり」に関わる幅広い業種の,研究・開発・生産の各工程における様々な課題解決に,有用な技術をご提供できるものと考えます。

人材育成

センターに設置する共同研究講座の研究員として,企業技術者の受入れを積極的に行っているほか,材料MBRプロジェクトでは,研究機器のオペレーターとしての経験を積みながら,各自の研究課題に取組む技術者受入研修制度を設けています。

上記以外で企業に対してPRしたい拠点の特徴

センターに設置する3つのプロジェクトにそれぞれ「共創コンソーシアム」を組成し,地元企業を中心に延べ51社・機関,707名の技術者が参画中です。主に各プロジェクトの保有するシーズ技術の活用に向けた勉強会,セミナー,機器トレーニング・トライアルや参画企業間の情報交換等を実施しています。

研究事例

熱マネ・NVH(Noise,Vibration,Harshness)制御材料の開発

概要

材料MBRプロジェクトでは,従来は別の部材として開発・実装していた熱とNVHの機能を同時制御する技術(モデル)の確立と,それを同時に実現する材料の開発を目指しています。完成車メーカーから生産を担う企業までが参加する共創コンソーシアムの組成により垂直連携体制を構築すること,及び小型不織布開繊/混綿装置システムや大型射出成形機等の機器を導入することにより,迅速な社会実装を狙います。コンソーシアムでは,試作/生産装置/材料評価装置のオペレーティング操作やデータ評価に関して,熟知している技術者が講師となり他の企業技術者を指導する(互いに教えあう)“共育” 活動を実施しています。異なる(色の)作業服を着た人たちが集い議論しあう風景は日常となりつつあります。

スマートMBD技術懇話会

概要

データ駆動型スマートシステムプロジェクトでは,大学との個別共同研究を実施中の企業3社の主担当技術者と教員がメンバーとなり,日々の技術課題での悩み,運用面での成功例などを意見交換する場として「スマートMBD技術懇話会」を設けています。技術レベルが同等/意欲が高い技術者・教員が集えば,自発的人材育成の場になります。最近では「スマートMBD」の将来像や、MBD的手法を技術者間だけでなく、他部門間や経営者層とのコミュニケーションツールとして利用できないかなどを議論し始めています。また,議論の内容は「技術フォーラム」を通じてその他のコンソーシアム参画企業にも展開し,参画企業間のコミュニケーションを促進しています。

マシナリーヘルスモニタリング共創チーム

概要

スマート検査・モニタリングプロジェクトでは,個別共同研究を実施し始めた企業担当者を構成メンバーとする「マシナリーヘルスモニタリング共創チーム」を設けています。課題およびその解決法は企業秘密であるものの,典型的解決プロセスなどを秘密保持規定内でオープンにすることで,他企業にも有益な情報交換の場となっています。当センターではコンソーシアム内でのオープン活動から共同研究によるクローズ活動への移行を通常想定していますが,クローズからオープンへ,また[産- 学]連携から[産- 産- 学]連携へといったように,より多面的な連携活動へと発展しつつあります。

拠点詳細

【拠点名】
デジタルものづくり教育研究センター

【住所】
〒739-0046 広島県東広島市鏡山三丁目10-32

【HP】
https://hudmerc.hiroshima-u.ac.jp/

【連絡先】
TEL:082-430-8513

【メール】
E-mail:hudmerc@hiroshima-u.ac.jp

パンフレット(PDF)をダウンロード