拠点の特徴
研究概要
神戸大学未来医工学研究開発センターは、医療現場のニーズに即した医療機器の社会実装を目指し、実装化の戦略立案と初期開発を踏まえて、薬機法における「一般医療機器」「管理医療機器」「高度管理医療機器」の3つの分類それぞれにおいて開発から評価までを行うとともに、医学研究科医療創成工学専攻と協働して人材育成にも努めています。
研究者からのコメント
ポートアイランドを中心に形成された神戸医療産業都市内を拠点とすることで、本学国際がん医療・研究センターや神戸医療産業都市内の企業や研究施設と緊密に連携し、医療機器の開発、性能検証ならびに実証を有機的に実施しています。
研究実績
共同研究等の受入実績30社・団体超、特許件数30件余、センター発ベンチャー企業3社
センターによる研究支援体制
施設・設備
2024年度竣工予定のメドテックイノベーションセンターでは、共同研究各企業と関係教職員及び学生が利用できる、高分子用・金属用3Dプリンターや精密切削加工機等を配備したメディカルデバイス工房を軸に、各企業や大学教職員のラボ、フリーディスカッションを行うための共用スペースを配置します。
人材育成
2023年度開設の医学研究科医療創成工学専攻と協働して、大学院から社会人までの学生を、進行中の共同開発現場に参加させ実践的な教育を行っています。また、25年度には医学部医療創成工学科も開設予定であり、学部生にまで対象を広げる計画です。
研究事例
国産手術支援ロボット hinotoriⓇの開発
概要
ものづくりの国でありながら手術支援ロボットは海外製品に席巻されています。メディカロイドと神戸大学が共同研究を行い、2020年国産初の本格的手術支援ロボットが薬機承認されました。
連携期間、連携先
株式会社メディカロイド(川崎重工業とシスメックスとの合弁会社)
成果
30以上の国内施設に導入され海外展開も準備中であり、国産手術ロ ボットの市場参入の機会を創出しました。
活用できた拠点の特徴など、PR
神戸未来医療構想事業の下、緊密な産学連携 を行うことによって海外製品に匹敵する手術機器が上市できました。医療機器の創造性開発人材を育成する医療創成工学専攻の教員とともに、収益化を目標とした研 究開発を行っており、企業との共同研究も積極的に行っています。
放射線治療用吸収性組織スペーサ「ネスキープ®」の開発
概要
ネスキープ®は、腹腔内もしくは骨盤内の悪性腫瘍(後 腹膜腫瘍を含む)に対する粒子線 治療を実施する際に悪性腫瘍に近接する消 化管等の保護のため、産学連携で開発され薬機承認されました。
連携期間、連携先
アルフレッサ ファーマ株式会社
成果
粒子線治療の実施が困難な患者 に対し、スペーサを挿入することにより、根治線量の照射が可能となる症例の増加に貢献しました。また、その後、適用が放射線治療へと拡大され、更に多くの施設での治療が可能となっています。
活用できた拠点の特徴など、PR
開発の初期から医療機器開発に豊かな経験を持つ医師との共同研究が行える体制を整えており、高度管理医療機器の承認経験のある拠点です。
拠点からのコメント
拠点詳細
【拠点名】
国立大学法人神戸大学未来医工学研究開発センター
【住所】
兵庫県神戸市中央区港島南町1-5-1
【HP】
(拠点)http://www.advm.kobe-u.ac.jp/index.html
(参考)https://www.med.kobe-u.ac.jp/mde/
【連絡先】
078-302-7015
junbi@med.kobe-u.ac.jp
camed-contact@research.kobe-u.ac.jp